FCGグループのニュースレターをお届けします。
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2021年03月24日フィリピン
1. 2021年フィリピンの状況
隔離措置については以下の取り扱いが定められている。
・強化されたコミュニティ隔離措置 ECQ:Enhanced Community Quarantine
・修正を加えた強化されたコミュニティ隔離措置 MECQ:Modified Enhanced Community Quarantine
・一般的なコミュニティ隔離措置 GCQ:General Community Quarantine
・修正を加えた一般的なコミュニティ隔離措置 MGCQ:Modified General Community Quarantine
上から順番に厳しい措置となる。
2月27日フィリピン政府の発表により、3月もマニラ首都圏ではGCQが継続されることが発表された。経済への影響が甚大で、3月からは全国一斉にMGCQに移行すべきだとする提案が出されていたため、期待が大きかったこともあり大変残念である。しかし、足元では新型コロナウイルスの新規感染者数が増加しているのに加えて、変異種による感染も増加してきたことも重なり、ドゥテルテ大統領としてはワクチン接種が開始されるまで移動制限緩和はしないという方針を固めたようだ。
ワクチン接種においては、当初2月下旬から順次開始されるはずだったが、予定が遅れておりワクチン接種開始は3月にズレ込んでいる。ワクチンについては、2月28日に中国のシノバック・バイオテックが開発したワクチン60万回分が到着。今後アストラゼネカのワクチンも到着する予定だ。
そんな中でもフィリピンでは国内旅行については原則PCR検査の陰性証明が不要になる。これでフィリピンの国内旅行(移動)は比較的容易になりそうではある。ただし、自治体のルールには従う必要があるため、訪問先におけるルールをよく確認して頂いた上で移動を行って頂きたい。
外国人のフィリピンへの入国については、ビザ保有者に限定されている。別途後段にて現時点におけるルールを記したい。
2. 外国人のフィリピンへの入国制限について
2月末時点における外国人の入国制限については以下の通り。
以下の要件を満たしている外国人は入国が認められる。
➢ 入国時に有効な査証(ビザ)を所持していること
➢ 政府が認可する宿泊施設にて、6泊以上の予約を確保していること
➢ 到着日から数えて、6日目にその施設でPCR検査を受けること
なお、入国する空港ではその日に受け入れ可能な人数が限定されているため、注意が必要である。
また、 SRRV(特別居住退職者査証)および9A(短期滞在査証)で入国する場合は、フィリピン政府関係省庁からの推薦に基づいて、フィリピン外務省が発行する「入国停止措置を免除する文書」を提示する必要がある。
※急遽3月22日~4月21日まで、外国人の一時入国停止措置が発令された(一部例外あり)。
3. 2月中に発表されている会計・税務等に関する主な内容
発行日:2月18日 | 発行元:BIR | 通達番号:RMC 23-2021 | 内容: BIRの2021年における優先プログラムの発表。
【例】
「税務調査の強化」
「課税ベースの拡大」
移転価格調査については特段触れられていない。
デジタル化に関する項目が多い。
「e-Filingシステムの開発」
「eアポイントメント」(BIR担当者との打ち合わせ予約のため)
「拡大源泉税率の合理化」
(特定の事業セクター、クラスで統一された税率の採用による税率のミスを防止)
フィリピンでは拡大源泉税の対象となる項目が複雑なため度々混乱が見られる。
<お問い合わせ先>
FAIR CONSULTING GROUP PHILIPPINES, INC.
Unit 2103, 21F, Philippine Axa Life Centre, 1286 Sen.Gil Puyat Ave. corner Tindalo St., Makati City, Metro Manila, Philippines 1200
TEL︓+63-2-8832-5408
WEB: https://www.faircongrp.com/
■⽶国公認会計⼠・⽶国税理⼠ 杉⼭ 陽祐 / Yosuke Sugiyama (USCPA,EA)
E-Mail: yo.sugiyama@faircongrp.com
■⽇本国公認会計⼠ ⼾村 裕輔 / Yosuke Tomura (C.P.A (JAPAN))
E-Mail: yu.tomura@faircongrp.com
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