FCGグループのニュースレターをお届けします。
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2021年06月25日オーストラリア
1. 新型コロナウイルス最新情報
オーストラリアでの日々の感染者数は直近(6月23日時点)で14人となっています。このうちニューサウスウェールズ州における市中感染が10人となっています。
ビクトリア州は3ヶ月ぶりに市中感染者が確認されたことを受け、変異株の感染拡大を抑制するため、5月27日23:59よりロックダウン(外出制限措置)を開始しましたが、6月10日23:59より25km圏内であれば外出が可能となり、6月17日23:59からは25km制限も解除されています(メルボルン都市圏の場合)。
一方で、シドニーでは東部郊外において集団感染(クラスター)が発生したことを受け、6月23日16:00より1週間、屋内でのマスク着用義務や集合人数制限などが適用されています。シドニー市及び周辺エリアの住人及び勤務者についてはシドニー都市区域(Metropolitan Sydney)から外への移動が原則禁止されています。
オーストラリアでは累計699万回のワクチン接種が完了しており、直近24時間での接種回数は13.8万回となっています(6月23日時点)。下図は累計接種回数の推移となっています。
2. 給与税(Payroll tax)2020-21年度
2020-21年度給与税(Payroll tax)の年次申告(Annual reconciliation)期限が近づいております。今回は、給与税の概要と2020-21年度における税率及び非課税限度額等について紹介します。
①給与税の概要
・給与税は、雇用主が従業員に対して支払う給与に課される州税で、各州/特別地域がそれぞれ異なる税率および非課税限度額を設定している
・給与税法上、「給与」は広義に定義されており、給料、ボーナス、手当、コミッション、特定のコントラクターへの支払い、年金拠出金、フリンジ・ベネフィット、特定の退職金および役員報酬等が含まれる
・課税期間は7月1日から6月30日
②各州/特別地域における税率、非課税限度額(閾値)及び申告期限
3. Superannuation(確定拠出年金)保証率の変更
雇用主は給与額に一定の保証率(Super guarantee percentage)を乗じた金額を支払う義務がありますが、この保証率が2021年7月1日より変更となります。今後の保証率の変更予定は下表の通りとなっており、来年度以降も段階的に料率が上昇する予定になっています。
2020年7月1日~2021年6月30日 :9.50%
2021年7月1日~2022年6月30日 :10.00%
2022年7月1日~2023年6月30日 :10.50%
2023年7月1日~2024年6月30日 :11.00%
2024年7月1日~2025年6月30日 :11.50%
2025年7月1日~ : 12.00%
(出所:ATOウェブサイト)
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讃岐 修治 鳥居 裕司
オーストラリア国公認会計士 日本国公認会計士/米国公認会計士/オーストラリア国・ニュージーランド国勅許会計士
E-Mail:sh.sanuki@faircongrp.com E-Mail:hi.torii@faircongrp.com
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