「自由貿易試験区の新設と拡張に関する決定」について

 

2014年12月28日、全国人民代表大会常務委員会は、「中国（広東）自由貿易試験区、中国（天津）自由貿易 試験区、中国（福建）自由貿易試験区および中国（上海）自由貿易試験区拡張区域において関連法律が規定する 行政審査批准の一時的な調整を国務院に授権することに関する決定」（以下「自貿区決定」）を公布しました。 2015年3月1日より、3年間の期限付きで試行されます。

主な内容は以下の通りです。

 

今回の「自貿区決定」により、中国の国家プロジェクトとして位置づけられる自由貿易試験区が、2013 年 9 月に開設され た上海を皮切りに、全国へと拡大されていく流れにあると言えます。

一方で、例えば金融分野におけるクロスボーダープーリングについては、匯発[2014]23 号、匯発[2014]324 号に基づき、 自由貿易試験区外でも可能になっており、各種規制緩和が自由貿易試験区内のみで行われているとは限らない点には注 意が必要です。

自由貿易試験区や関連事項に関して、ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。