FCGグループの海外最新情報をお届けします。
FCGグループの海外最新情報をお届けします。
2016年04月01日シンガポール
シンガポールでの優遇税制のひとつにPIC (Productivity and Innovation Credit) スキームがあります。
これは企業が人材の生産性向上、および技術革新を推進することを奨励するために、特定の活動にかかる支出の経費控除 (損金計上) を優遇するもので、2010年の予算発表で導入されました。 自動化設備の導入、従業員の研修、知的財産権の取得、知的財産権の登録、デザイン活動の投資、研究開発の6つの活動に関する支出に関しては、400%の経費控除 (損金計上) または支出額の60%の補助金還付 が選択できます。 (但し補助金還付のためには、3人以上のローカルスタッフを申請期間末に雇用しているなどの条件があります)
PICスキームは恩恵が大きく、シンガポールでの優遇税制として最も使用頻度の高い制度です。 しかし、近年この制度を悪用する企業が目立つようになったため、2018年 (賦課年度) まででPICスキームは廃止されることとなりました。 また支出額の60%の補助金還付も、2016年8月1日以降に発生する経費については、40%へと変更されることとなりました。