海外最新信息
海外最新信息
02/01/16 Monday印度
RBI(Reserve Bank of India)<インド中央銀行>は2015 年11 月30 日付通達によりFramework を
変更したECB Policy を発行しておりますが、原則として当該Policy が発行する前に締結されている金銭消
費貸借契約書が存在し、かつ、RBI よりLRN(Loan registration Number)を入手した場合は2016 年3
月31 日までであれば既存のECB スキームによ借入が実行可能となっております。よって今回は2016 年
4 月1 日から本格運用が始まります新たなECB Policy について解説致します。
新たなECB Policy は3 つのTrack で構成されており、Track1 が外貨建ての最低平均借入期間が3 年以上・
5 年以上の中期のもの。Track2 が外貨建ての最低平均借入期間が10 年以上の長期のもの。Track3 がルピー
建ての最低平均借入期間3 年以上・5 年以上の中期のものとなっております。
最低平均借入期間について
Track1 においてはUSD50 百万まで借入額の場合は最低平均借入期間が3 年となり、USD50 百万以上の
借入額の場合は最低平均借入期間が5 年となります。Track2 においては金額にかかわらず最低平均借入期
間が10 年以上となります。Track3 においてはUSD50 百万相当額まで借入額の場合は最低平均借入期間が
3 年となり、USD50 百万相当額以上の借入額の場合は最低平均借入期間が5 年となります。
適格借入人の概要
Track1 は製造業・ソフトウェア開発会社、海運・航空会社、SEZs 企業となり、Track2 においては
Track1 の会社に加え、特定のインフラ会社、持ち株会社、REITs・INVITs となっており、Track3 において
はTrack1・2 の会社に加え、NBFCs、NBFCs-MFIs、NPO、特定のNGO、R&D 会社・トレーニング会社・
インフラ関連会社・ロジスティック会社となっております。
資金用途の概要
Track1 は原則として資本的支出に限定され、設備輸入・インド国内での設備調達・新規プロジェクト・
既存設備の拡張・輸入済み設備への支払い・残存借入期間を変更しない既存ECB のRefi nancing となりま
す。運転資金を含むGenenral Corporate Purpose(直接出資・間接出資若しくはGroup Company からの
ECB)は最低平均借入期間5 年間となります。
Tarck2 は不動産業・Capital Market への投資・インド国内企業への出資・土地購入を除く全ての用途に
利用が可能であります。
Track3 はNEBC、SEZs、NBFCs-MFIs を除く企業は不動産業・Capital Market への投資・インド国内企
業への出資・土地購入を除く全ての用途に利用が可能であります。
今回のECB Policy 変更は多くの項目が明文化され、また細分化されております。分かり易くなったとと
もにインドTime ではありますが緩和方向となっているため歓迎される内容となっております。