FCGグループの海外最新情報をお届けします。
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2016年11月01日バンコク
タイ中央賃金委員会は、最低賃金(300バーツ(約1,000円)/日)の引き上げを決定しました。
対象となるのは、全77県のうち地方8県を除いた69県であり、一日当たり5バーツから10バーツ引き上げる予定となっています。また来年1月からの実施を計画しています。
現行の最低賃金は2013年1月より大幅に引き上げられ、全国一律で300バーツされました。特にもともと賃金が比較的割安とされていた地方や国境周辺部においても一律300バーツとされたため、国境を越えた周辺国への工場移転が進む原因となった言われています。一方で、一般消費が増大し、タイ経済全体としてはプラス効果があったとされています。
今回の引き上げは、各県の物価水準に合わせた調整とされており、特に事実上最低賃金での雇用は困難であるバンコクや首都圏においてはその影響はほとんどないものとみられています。